Glossary-用語集-

PAR世界で使われる用語集

このページではProjectAnotherRealで使われている用語集を解説しています。
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技術系

人工身体(Artificial Body)

病気や負傷などで、使えなくなった体を置き換えるために作られた技術。
その名の通り人工的に作られた身体で、脳をパッケージングした包殻脳を接続して動かすことが出来る。
人工身体使用者を基本的に『全身サイボーグ』と呼ぶ。

価格削減の為に主にアンドロイドをベースに作られている事が多い。
一部パーツを動かすための充電も必要で、連続稼働時間は120~200時間。
基本的にベッドなどに付けられている非接触式充電システムを使って充電する。
新世代の人工身体は、サイボーグ食の摂取が可能である。
旧世代の物は栄養溶液を輸液、もしくは経口摂取することで脳への栄養補給が可能である。


最近では病気や負傷等に関わらず、身体能力を拡張する目的で人工身体となる事を選ぶものもいる。
しかし、宗教や倫理的な理由で批判を受けることも多い。

身体拡張(Body Extend)

人工身体の元となった技術。体の一部を機械化することで、能力の拡張を目指す。身体を拡張した者を主に『サイボーグ』と呼ばれる。

包殻脳(Package Brain)

脳を外科手術で摘出しパッケージ化したもの。
人工身体と接続するのに必要な技術で、共同中華圏により基礎技術が開発された。
最初期の一世代ではその手術成功率は50%程度だったが、2050年現在ではほぼ100%の成功率である。
基本的にはモナーク社が開発した人工身体接続及び、サポート用のOS『CBI』が内蔵されている。

コネクション・ブレイン・インターフェイス(Connection Brain Interface)

人工身体用のOSである。略称は『CBI』包殻脳にインストールされており、人工身体使用者のサポートを行う。
2050年現在の最新バージョンは『CBI Edison』

コネクション・フライト・インターフェイス(Connection Flight Interface)

神経接続で航空機を操る技術。【CFI】と呼ばれている。
第一次核大戦初期に登場した技術だが、現在では官民問わず人工身体のパイロットに広く使われている。感覚的に航空機を動かせるため、熟練者であれば自分の手足であるように操縦することが出来る。
しかし、普通の操縦より向き不向きが大きく出るため、操縦技術の獲得には相当な訓練が必要である。

アンドロイド(Android)

軽金属やカーボンを素体として、人工筋肉などで人間そっくりに作られたロボット。
現在では、AIによって人間と変わらない会話や意思疎通が出来るようになっている。
連続稼働時間は概ね120~200時間程度。
基本的にベッドなどに付けられている非接触式充電システムを使って充電する。
基本的には人権は認められていないが、国によっては虐待や破壊は罪に問われる場合がある。

クレイドル非接触型充電システム(Cradle Wireless Charging System)

人工身体やアンドロイドの充電に使う非接触型充電システム。
コードなどを繋ぐ必要がなく、軽量なのでいろいろな物の充電に使われる。
主にベッドに組み込まれていることが多く、寝転がることで充電する。
一部軍用車両ではシートに組み込まれており、戦闘地域でも継続して充電できる(ベッド型より効率は落ちる)。
200時間稼働できるバッテリーのフル充電に6~8時間ほどかかる。

I am

モナーク社が販売しているアンドロイドAI。
世界で初めてチューリングテストを突破したAIで、人と遜色ない受け答えができる性能を有している。
2050年現在の最新バージョンは『I am Ultimate』

ワールドスタンダード(World Standard)

世界共通規格のこと。アンドロイドや人工身体の共通規格として作られた概念。
一部パーツを共通にすることによって、修理、改造、改良を簡単にしている。

ナイトロ爆弾(Nitrogen Bomb)

窒素を利用した爆弾で、非核兵器でありながら、戦術核程の出力を持つ爆弾である。
非常に取り扱いが難しく、現在でも実用化できている勢力が限られる。

PRTで実用化されている物はNNB-1(Non Nuclear Bomb 1)という名前で配備されている。

All World Money(AWM)

世界で初めて『量子暗号』を採用した仮想通貨。ハッキングなどにも強く、世界標準通貨として指定されている。

2050年の物価の例は
・『培養肉のハンバーガー』が1200AWM程度
・『電気自動車(5人乗り)』8,000,000AWM~12,000,000AWM程度
・『K9A1アンドロイド』6,000,000AWM程度
である。

量子通信

量子暗号を用いた通信技術。傍受が非常に困難で、個人での傍受は技術的に不可能とされている。
各軍や民間軍事企業で使われている。

食文化系

サイボーグ食

固形物を摂取できるサイボーグ用の食事。
基本的には食材や料理を模して作られている。
その中身は糖質、脂質、タンパク質と栄養素の合成物で、普通の人間が食べてもおいしくはない。
サイボーグはこれを味覚の補正をかけて食べている。

高効率栄養溶液

固形物を摂食できないタイプのサイボーグに使われる溶液。
主に脳へのエネルギー補給のために輸液される。舐めると甘じょっぱい。

自然畜産物

我々がよく目にする畜産物(2024年時点)。
2050年時点では、第一次核大戦の影響でほとんどの畜産が壊滅的な被害を受けた。
すでに庶民に行きわたる物ではなく、一部の裕福層が独占している状態である。
名のある傭兵やPMSCsなら常食できなくとも、数カ月に一回ぐらいなら食せる機会があるかもしれない。
ロースステーキ肉で100g 20,000AWM~で取引されている。

培養畜産物

ブロック状に培養された肉。牛、豚、鶏の三種類が市場に出回っている。
第一次核大戦の影響で畜産物は大きな被害を受けたため、2050年現在では畜産物の価値はとても高く、庶民に行きわたる物ではなくなってしまっている。
そのため、現在は工場で機械的に培養される肉が代用として使用されている。

高級肉と遜色ない肉も培養できるのだが、コストバランスの問題で出回っている物は、自然畜産物より味が落ちる。

闇肉

何の肉か分からない肉の総称。
主に経済不安定地域や核スラム周辺で食される貴重なたんぱく源。
核スラム周辺では人が減った結果、一部の野生動物が繁殖しており、ジビエとしてスラム内の闇市場で流通している。

保存手段が限られるため、衛生上の懸念が付きまとう。
現地民に誘われても、断るのが得策だろう。

工場農作物

その名の通り工場で栽培される作物。
レタス、トマト類、ナス類、ホウレンソウ類、そしてキノコ類の一部などが主に栽培されている。
米類や小麦の栽培も行っているが、裕福層向けで全体に行きわたるほどではない。
また、裕福層向けにイチゴやメロン、スイカといった果実も少数だが栽培されている。

自然農作物と対比されることが多い。
自然農作物より安全性が高いが、種類が限られるのが難点である。

自然農作物

我々がよく目にする作物(2024年時点)。
第一次核大戦で、核被害を免れた地域で作られている作物。
主に小麦や米、イモ類が栽培されている。

一部地域ではリンゴなどの果実も栽培されているが、大戦時に比べて流通量はごくわずか。
基本的には裕福層の食べ物である。

栄養固形食(パン)

各種穀物粉末を原料とし、必要な栄養素とカロリーが含まれたショートブレッドに見える固形食。
便宜上これが『パン』と呼ばれることが多い。核戦争後の現在では米や小麦の主食の代わりに食べられている。
食感はパサパサしており、大戦前のパンとは程遠い。

なお、補助として『栄養タブレット』も存在する。

疑似米

主に米を主食としている文化圏で使われる米のようなもの。
でんぷんや小麦粉を用いて、疑似的に作られたお米である。
添加物によって味が調整されているが、あまり粘り気がなく、食感も少しボソボソしている。
汁物と一緒に食べると幾分かマシだとされる。
調理法は炊くのではなく茹でてザルで水気を切る。

ミテーション・フード

工場野菜や豆類、培養肉から謎の魚まで多種多様な素材から生成される合成食品。
見た目は戦前に流通していた食品や食材を模してある。
高級品である本物と区別しやすいように”imitation”と表記しなくてはならない。
味も本物に近いものが添加されているが、そもそも戦後に生まれた人にとっては、本物の味がわかる者は多くない。

合成アルコール飲料

基本は無色透明のアルコール飲料。添加物で色付けした物も存在する。
アルコールに調味料や香料の添加物を加えて、味を調えた飲料である。
現在ではこちらの方が流通量が多いため、酒と言えばこちらを指す。

また、一部人工身体ではこれを飲むことが出来るが、人工身体はアルコール(毒物)に対する耐性が強く設定されていることが多いため、飲みすぎて悪酔いすることが多々見られる。

第一次核大戦後ではワインやウィスキー、ビールなどの酒類産業が大きく打撃を受けた。
それらの酒類は裕福層の一部に独占されている状態である。
その為、庶民は一般的に合成アルコール飲料を飲んでいる。

歴史系

ユーラシア・アフリカ戦争(EAU・AU War)

アフリカ共同体がユーラシアユニオンに宣戦布告して行われた戦争。
アフリカ共同体による核攻撃を切っ掛けに、第一次核大戦へと発展することになる。

第一次核大戦(Nuclear War 1)

EAU・AU戦争を発端に、共同中華圏とPRT、EAUの間で行われた戦争。
2035年11月15日から2037年6月10日にかけて行われた。
世界で初めて、核保有国同士が核ミサイルを撃ち合う惨事となった。
この戦争に関連した死者は30億人にも及ぶ。

プロメテウスの合意

核大戦が始まって初の停戦会議で合意された条約。
人類滅亡を防ぐために、今後核兵器の使用を互いに禁止する合意を含んだ条約。
AUはこれに批准しなかったために、この後も核兵器を使用した。

最後の核応酬

『プロメテウスの合意』に批准しなかったAUによるEAUへの核攻撃及び、EAUによる報復核攻撃。人類史で最後の核による攻撃と報復である(2050年現在)
これによりAUは集団的な軍事行動をとれなくなり、AU・EAU戦争が終結した。

ヒロシマ条約

核兵器の使用禁止、技術の供与禁止、そして原則2070年までに全世界の核兵器を破棄することが盛り込まれた条約。

地域系

パシフィックリムトラスト(Pacific Rim Trust)

パシフィックリムトラスト(PRT)は、アメリカ、オーストラリア、日本を中心とした環太平洋の国々で構成される共同体。

ユーラシアユニオン(EurAsia Union)

ユーラシアユニオンは、欧州のほぼ全域、地中海周辺域、ロシア西部で構成される共同体。

共同中華圏(Joint China Group)

共同中華圏は、中国全域、ロシア極東部一部、東南アジア、中東の一部で構成される共同体。

第四世界

PRT、EAU、JCGの三大勢力に加担せずに独立を保っている国を第四世界と呼んでいる。
旧ロシア連邦加盟国や中東の各国家、南米の一部は現在でも独立を保っている。
先の戦争の発端となったアフリカ共同体も一応ここに分類される。

アフリカ共同体(African Union)

アフリカ南部を中心として、アフリカ大陸を統一した勢力である。
第一次核大戦の発端となった国で、現在では各勢力が独立を求めて内戦状態となっている。

核スラム

核攻撃後に放棄されたり、立ち入り禁止地域にできたスラム街。各勢力に存在する。
テロや武器取引、各種犯罪の温床となっているが、難民や貧困者の受け皿となっている場所。
時折、政府による立ち入り調査なども行われるが、この地域を禁止または破壊すると、内部治安に深刻な問題が出るとして、各勢力の政府も対応できていない状況である。

世界復興機構による支援なども行われるが、行きわたっていないのが現状である。
核スラムの規模上位4地域は
上海核スラム
東京核スラ
ロサンゼルス核スラム
モスクワ核スラム
である。

企業・組織系

旭櫻重工(Kyokuou Heavy Industries)

PRTの旧日本地域に本社を置く重工企業。
ネジ一本から宇宙船までをモットーとしており、アンドロイドの開発や人工身体の開発では他社の追随を許していない。

小銃から戦車、戦闘機等も開発しており、PRT軍や民間軍事企業へ納品している。
自社のセキュリティー部門としてPMSCsを保有しており、極東の一部警備を行っている。

Mk9、K9シリーズがベストセラーである。

紅星工業開発集団(Hong Xing Industries Group)

JCGの旧中国の重慶に本社を置く重工業企業で、JCG中央政府の管轄する企業である。
最初は小規模な開発集団であったが、包殻脳や人工身体技術、JCGでは遅れ気味だったアンドロイド開発に成功したことで、事業を拡大した。
戦後にJCGの中央企業集約計画に基いて、他の軍産企業と統一化されて現在の形となった。
JCGでは最も影響力のある企業で、最近では軍用品だけではなく、各種民生品や土木建築関係までを担っている。
TYPE-48は同社が開発した世界規格のアンドロイド・人工身体である。

ベールクト ウェポン システムズ(Berkut Weapon Systems)

旧ロシアの兵器開発企業で、現在は紅星工業開発集団の傘下となっている。
主に砲や火器、軍用消耗品の製造を担っている。
中でも、BR35Buranアサルトライフルは安価で信頼性が高く、世界各国の傭兵に愛用されている。

PRT情報局(PRTIA)

CIAやNSA、日本における公安や安全保障局、別班などが統合されてできた組織。政府機関。
正式名称は【Pacific Rim Trust Intelligence Agency】であるが略称である【PRTIA】で呼ばれる場合が多い。略称の読み方はパーティア。
主に対抗勢力への諜報活動や、国内の安全保障全般を担っている。

国際復興機構(IReO)

第一次核大戦後の世界の復興のために物資支援や人道支援を行うためにできた新国連機関。
読み方はアイリーオー。
情勢不安定地域の支援が主な任務で、新国連の要請により派遣される。

EVOLVE

人工身体過激派組織。
2039年に起きた【人類進化計画】と称した世界同時多発テロを主導したとされている。
固定した運営体制がなく、各分派が個別に動いているため実態がつかみにくい。
不測の事態で全身サイボーグ化した者や、第一次核大戦に参戦した退役軍人からの支持が厚いとされている。